チューリップらしからぬ原種系チューリップ

 品種改良された植物の親または祖先で、野生種だった種類が「原種」と呼ばれます。原種系チューリップは小アジアから中東、地中海沿岸に自生するチューリップで、クルシアナ(Tulipa clusiana)はその一つです。

 チューリップは毎年新しく球根を植えないと良い花が咲きませんが、「原種系チューリップ」は放りっぱなしでも花が咲きます。

 「Tulipa」は花の形がターバンに似ていることから、ペルシャ語の「ターバン」からつけられました。クルシアナはイランからパキスタンに分布し、その愛らしい姿から英語では「レディーチューリップ」と呼ばれています。