2024-02-06から1日間の記事一覧

幕末からの日本画の変容を通じて

九州国立博物館所蔵の「ヒポクラテス像」は 谷文晁門下の渡辺崋山筆(1840)。この絵は医学の祖と称えられるヒポクラテスの肖像で、陰影の付いた頭部を巧みに描き、眼が光を反射する様子を白い絵具を点じて表わしている。崋山(1793-1841)は画家で蘭学者。…

日本の水仙の来た道

地中海沿岸から長い年月をかけて様々な文物とともにシルクロードを経由して伝わってきたのが水仙。シルクロードを通じて、東洋に運ばれてきた西洋の文物の一つが水仙。葡萄や柘榴、胡桃や胡瓜が伝わってきただけでなく、宗教、文化、芸術もシルクロードを経…

シロバナスイセンの花たち

ヒガンバナ科のシロバナスイセン(白花水仙)の別名はペーパーホワイトで、英語名がpaperwhite narcissus、中国名が白水仙 。西ヨーロッパ(フランス、スペイン、ポルトガル)、地中海沿岸、北アフリカ原産で、多くの初期文献ではフサザキスイセンと同種とされ…