ヒガンバナ科のシロバナスイセン(白花水仙)の別名はペーパーホワイトで、英語名がpaperwhite narcissus、中国名が白水仙 。西ヨーロッパ(フランス、スペイン、ポルトガル)、地中海沿岸、北アフリカ原産で、多くの初期文献ではフサザキスイセンと同種とされていた。日本へは平安時代に渡来した。
シロバナスイセンは道端でよく見かける黄色のニホンズイセンとは違い、白い花を咲かせる。葉がニラに似ていて、毒がある。ニラの葉は臭いがあるが、スイセンの葉は無臭。シロバナスイセンはスイセンの中では早咲きで、12月頃から開花を始める。花茎の先に房状に径3㎝程度で白色の花を数個つける。
*フサザキスイセン(Narcissus tazetta)も地中海沿岸地方からシルクロードを通って日本へ渡来し、副花冠が黄色いニホンズイセン(日本水仙)の基本種。副花冠だけでなく、花冠も黄色いのがキブサスイセン。