クチベニズイセン

 既にスイセンについて何度か記してきたが、スイセンは1万以上の品種が登録されていて、「口紅水仙」、「ラッパ水仙」、「八重咲き水仙」、「房咲き水仙」などがある。画像のクチベニズイセン(口紅水仙、学名Narcissus poeticus)は「遅咲き系」と呼ばれ、桃や桜が咲く春の時期に咲き始める。

 クチベニズイセンは欧州南部~地中海沿岸原産で、古くから栽培されているヒガンバナ科スイセン属の一種。花には純白の萼(tepals)と薄黄色で上端が赤色の短い副冠(corona)があり、花の中央で突き出ている副花冠の縁部分が口紅のように見えることから和名「口紅水仙」がつけられました。花には強い芳香があり香水の精油に使われます。また、毒性が他の水仙よりさらに高く、当然ながら食べられません。

*以前記した時はクチベニスイセンと書きましたが、クチベニズイセンが正しいようです。日本水仙はニホンズイセンと読み、ラッパ水仙はラッパスイセン、ラッパズイセンのいずれでもよいようです。では、「クチベニ水仙」はどのように読むのでしょうか。