クロッカスの花:再訪

 早春の花壇は寂しいが、クロッカス・トマシニアヌス(Crocus tommasinianus)は春先に一足先に花を咲かせます。花の色はライラックから濃い紫色まで様々。クロッカスはブルガリアハンガリーアルバニア、旧ユーゴスラビア原産の多年草です。開花時期は晩冬から春で、個々の花は花被片が6つあり、はっきりした花です(画像)。

 晩秋に咲き、花を薬用やスパイスとして用いるサフランCrocus sativus)に対し、早春に咲くクロッカスは「春サフラン、花サフラン」などと呼ばれてきました。花はほとんど地上すれすれの所に咲きます(画像)。クロッカスはアヤメ科クロッカス属の総称で、最も古くから栽培されてきたのがサフランサフランはパエリアには欠かせない香辛料です。

サフランの花もライラックブルーで、よく似ています。二つの違いは、クロッカスの雌しべは花の真ん中に集まり、黄色ですが、サフランの長い雌しべは赤く、三本あります。

サフラン