イヌサフランの花

 イヌサフランはかつてユリ科に分類されていました。ヨーロッパ中南部から北アフリカが原産で、秋に淡い紫の花が咲きます。花が美しく、コルチカムの名で観賞用に栽培されることがあります。

 イヌサフラン全体、特に球根(鱗茎)や種子にアルカロイドのコルヒチンを含有していて、誤食すると、嘔吐、下痢、呼吸麻痺などの中毒症状が起きます。

*観賞用の花サフランはクロッカスですが、サフランは紀元前から世界各地でめしべを香辛料・染料・香料・薬用として利用されてきました。

**イヌサフランと同じように、花の咲く時期に葉がなく、葉の時期に花が無い植物にヒガンバナがあります。どちらも、秋の彼岸の頃に花を咲かせます。