アオキの赤い実、青い実

 大寒のアオキには雪が似合う。アオキはアオキ属の常緑低木。「アオキ」という和名は常緑で、若い枝も緑色のため。日陰に強い庭木として知られ、現在では自然のものより人が管理する数の方が多いほど。湾岸地域にもあちこちに植えられていて、お陰で緑が目立つ。

 花の少ない初冬に実をつけるため、江戸時代から盛んに栽培されてきた。その実は最初緑色だが、熟すと鮮やかな赤になる(画像)。だが、雌雄異株で雄木には実がならず、雄木は植木職人の間では「バカ」と呼ばれてきた。確かに、実のないアオキは物足りない。