アメリカフウ(モミジバフウ、紅葉葉楓)の木の実 

 北米原産のアメリカフウは大正時代に渡来し、湾岸地域でも公園や街路に植えられています。その葉はモミジの葉によく似ているので、モミジバフウの別名があります。開花は4月頃で葉の展開と同時です。雌雄同株で、同じ木に雌雄それぞれの花が咲きます。雄花は房状で上向きに咲き、雌花はクリのイガ状で垂れ下がります。花は花弁がなく、目立たないため,なかなか気づきません。

 日本での最大樹高は25mほどですが、原産地では40mを超える高さになります。夏には、トゲトゲした球形の実をたくさんつけます(画像は今頃のまだ青い実です)。その実はリースやクラフトの材料に利用され、葉は美しく紅葉します。秋に赤褐色に熟す実は、蒴果がたくさん集まった球形の集合果で、枝に垂れ下がって落葉後も長く残り、穴から翼の付いた小さな種子をばらまきます。実は金色や銀色に塗り、クリスマスツリーのリースなどに使われます。