ルエリア・フミリスの花

 アメリカの東部から中部が原産。開けた森や低湿地、大草原や野原のやや乾燥した土地に生え、葉は長楕円形から披針形、葉や茎には毛があります(画像)。学名はRuellia humilisペチュニアに似ているので、英語名はWild petuniaです。でも、ナス科のペチュニアとは似て非なるもので、違う種類です。

 5月から10月頃、薄紫色から藤色でベル形をした筒状花をつけます。花には5つのやや丸い裂片があります。花の大きさは4〜6cmで、筒部は細長く、白色をしています。花色はラベンダーから薄い紫まであります。花弁の下になる部分に紫の筋がうっすら入ります。花は一日花かと思うほど、咲いたらすぐに雌しべを残して花弁が落ちてしまいます。

 バラやユリと違って、普段着のまま気楽に接することができる花で、花壇ではなく、野原でお目にかかりたい気になります。