桜咲く

 カンヒザクラ(寒緋桜)はバラ科サクラ属の野生種のサクラです。別名はガンジツザクラ、ヒカンザクラ(緋寒桜)、タイワンザクラ(台湾桜)、ヒザクラ(緋桜)。開花時期は2月末から1か月ほど。今年はカワズザクラに少し遅れて花を開きました。他の桜にさきがけて開花し、かつ、鮮やかな濃いピンク色の花なので、とても目立ちます(画像)。

 湾岸地域には色んな桜が植えられていて、存分に楽しめるのですが、現在既に満開を過ぎ出した桜があります(画像)。ソメイヨシノによく似ていることから、タマナワザクラではないかと推測できます。とはいえ、カワズザクラであることも否定できません。

 タマナワザクラはソメイヨシノから実生選抜された品種で、花の形や色はソメイヨシノに似ていて、花期が葉の展開前の2月中旬から3月中旬と早いのが特徴です。花色がソメイヨシノに比べてやや濃いピンク色です。早咲きのサクラのほとんどがカンヒザクラの影響から濃い花色のものが多い中で、タマナワザクラの淡いピンク色は貴重です。