ノゲシの黄色い花

 ノゲシの花は湾岸地域では珍しいことではなく、日当たりの良い場所では今でもよく見られます。ノゲシは日本には縄文・弥生時代に「史前帰化植物」として入ってきたようです。日当たりの良い荒地や道端などに生えていて、普通なら2月から夏にかけて黄色の花を咲かせます。私たちにはタンポポ似の雑草の一つというのがノゲシです。

 名前から「野のケシ」を連想しがちですが、ノゲシはケシ科ではなくキク科の植物。ところで、レタスはキク科アキノノゲシ属。レタスを収穫しないと、茎がのびて枝分かれし、黄色いタンポポのような花が多数咲きます。ですから、ケシとは違って、ノゲシは食べることができます。それどころか、ノゲシの苦み成分は安眠によいとされ、イヌリンが入っているため、糖尿病改善にも期待できます。

 タンポポもキク科。ノゲシは草丈が高く、枝分かれした茎に花をいくつもつけます。タンポポは背丈が短く、伸びた茎の先に花を一つつけるだけです。