ロボウガラシの花

 ロボウガラシ(路傍枯らし)はその名の通り、路傍で見られる帰化種です。同じアブラナ科の「ルッコラ」に似ていて、味もゴマのような香りに辛みや苦みがありますが、植物学的には別物です。サラダリーフとして世界中で栽培されており、イタリア料理によく使われます。

 ロボウガラシはヨーロッパ、西アジア原産で、別名はカラクサハタザオ(唐草旗竿)、セルバチコなど。「ロボウガラシ」は他の草を枯らすほど繁殖力が強いことから命名されました(名前の意味は「ヤブガラシ(藪枯らし)」にそっくりです)。

 茎は分枝して直立し、高さは約50cm。 茎の頂に4枚の約1cmの丸く黄色い花、約5cmの細長い実をつけます。葉は長く、浅い切れ込みが入る場合と入らない場合があります。葉を潰すと特有の芳香があり、花期は春〜秋。

*若採りしたものをサラダ用に用いるために栽培もされています。