オウバイモドキの花 

 正月が過ぎ、冬枯れの季節になり、常緑樹の多い湾岸地域でも寒々しています。そんな風景の中で、蔓のように枝を垂れ下げ、緑色の葉をつけたままなのがオウバイモドキです。オウバイモドキはオウバイの近縁種で、別名ウンナンオウバイ雲南黄梅)です。名前に「梅」とつきますが、梅の仲間ではなく、ジャスミンの近縁種です。そのオウバイモドキの花が春を待ちきれず、既に咲き出し、冬枯れの風景を救っています。

 オウバイモドキが日本に入ってきたのは明治初期で、17世紀頃に先に伝来したオウバイに似ていることから、モドキ(擬き)という有り難くない表現が使われたようです。オウバイモドキの花期は3月からで、オウバイより少し遅く、よく似た花の大きさはオウバイより大きめです。また、一重の花のオウバイとは違って、花びらは重なったようにつくので、八重のように見えます。また、オウバイは落葉樹ですが、オウバイモドキは常緑樹で、花の時期にも葉がついています。

 オウバイモドキは半つる性の常緑性低木なので、オウバイと同じような樹形になり、茎や枝は垂れ下がります。最後の二枚の画像は昨年の3月のもので、葉がついた枝が垂れ下がり、たくさんの花をつけています。

f:id:huukyou:20220124051424j:plain

f:id:huukyou:20220124051438j:plain

f:id:huukyou:20220124051455j:plain

f:id:huukyou:20220124051510j:plain