湾岸地域の公園や歩道の花壇にはハボタンがよく植えられています。ハボタンはもともとキャベツなどの野菜の仲間で、キャベツやケールの改良種です。葉の姿がボタン(牡丹)の花のように見えるためこの名前が付きましたが、別名は「ハナキャベツ」で、両方とも使われています。
伝統の正月飾りに使われるなど、日本固有の植物のように思われがちですが、ヨーロッパが原産で、17世紀にオランダから食用として渡来しました。その後、江戸時代後半に正月飾りの一部として使われるようになりました。
ハナキャベツという名前から食べてみたくなりますが、本来野菜の仲間ですから食べられますが、おいしくはなさそうです。春先にボタンのような葉の中から急に芯が伸び出して、黄色の花が咲きます。