ラナンキュラスは幾重にも重なった、明るい花弁が魅力的な秋植え球根。最近は花の色や形が改良され、香りのよい品種がつくり出されている。そのラナンキュラスの花が道端の花壇に見事に咲いている。
「ラナンキュラス」と呼ばれているのは、中近東からヨーロッパ南東部にかけての地中海性気候の地域に分布するラナンキュラス・アシアティクスを中心に改良された園芸品種で、秋から春にかけて生育する。アシアティクスは花色豊富で八重咲きもあり、大きな花はボリュームたっぷり。葉はキクの葉に似ている。
ラナンキュラスの花は丸みを帯びたカップのような形をしていて、咲き方も多彩。ラナンキュラスの名前は、ラテン語の「カエル(rana)」に由来。和名は「ハナキンポウゲ」。明治時代に日本へ輸入され、現在は「ハナキンポウゲ」よりラナンキュラスと呼ぶほうが多い。