北米原産で、明治末期に渡来したハナトラノオ(花虎の尾)はシソ科で、別名がカクトラノオ(角虎の尾)。「ハナトラノオ」という和名は「花」と「虎の尾」という二つの単語からできているが、「虎の尾」とはその花穂の付き方から、長く上に伸びる様子がトラのしっぽのようだという意味で、虎の尾のような花から「ハナトラノオ」。
花期は8~10月頃。大変強い植物で、一度植えると放置していても、地下茎でよく増える。そのため、園芸植物であるにもかかわらず、半野生化した姿をあちこちで見ることができる。
カクトラノオとも呼ばれるように、花穂は細長い四角錐で、花は四方に向かって規則正しく並んで咲く。地下茎を伸ばして広がり、濃桃色のものから白花まで、いくつかの品種があり、草丈や開花期にも幅がある。