ヒャクニチソウ(百日草)の別名はジニア。百日草と聞くと、仏壇が思い出され、盆花、供花のイメージが強い。それは子供の頃の勝手な記憶であって、今ではジニアと呼ばれて、花壇やコンテナなどに重宝されているようである。「百日紅」(サルスベリ)と並んで、開花期間が長く、次々と咲き続けるのが特徴になっている。
画像は花壇に植えられたものだが、ヒャクニチソウはキク科の植物。原産はメキシコで、ヨーロッパにはコスモスやダリアより後の18世紀末にスペイン経由でもたらされた。日本へは1862年(文久2年)以前に入ってきた。子供の私は、仏壇の八重咲きで、様々な色のヒャクニチソウを日本古来のもの(固有種)と疑わなかった。盆に供える花としては、ヒャクニチソウの他に、キキョウ、オミナエシ、ハギ、ユリなどがあった。