アオイ科のさらなる品種

 ムクゲタチアオイ、フヨウがいずれもアオイ科の植物で、花がよく似ていると述べた。ムクゲの花が好きな私には似た花が他にたくさんあるのは嬉しい限りなのだが、さらに人工的につくられたムクゲ擬き(全体の印象からはフヨウ擬き)が見つかった。
 その名はタイタンビカスで、アオイ科フヨウ属の宿根草アメリカフヨウとモミジアオイの交配で生まれた。民間の会社が開発した品種である。驚異的なほどに強健で、日当たりさえ良ければどこでも育ち、暑さには非常に強い。また、宿根性のため、秋に地上部が枯れても、根が地下に残り翌年の春には芽を吹いて、初夏に花を咲かせてくれる。
 晩夏には大きいときで草丈3mにもなる。花の大きさは直径15~25cmほどもあり、全盛期の真夏には巨大な花が次々と咲き乱れ、その存在感は圧倒的だと説明にある。それが命名の由来で、ギリシャ神話の巨神「タイタン」に因んだもの。

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タイタンビカス

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アメリカフヨウ

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モミジアオイ