ナガコガネグモとの再会

 今年はまだナガコガネグモ(長黄金蜘蛛)を見ていなかったのだが、偶然にも足元にいるナガコガネグモを見ることができた。ナガコガネグモの名の由来は、コガネグモ(黄金蜘蛛)より体型が細長いことから。

 女尊男卑がコガネグモナガコガネグモ、そしてジョロウグモの世界。コガネグモの雄は触肢という生殖器官を1組だけ持ち、1回の生殖行為に触肢1本が必要であるため、最大2回しか交尾できない。コガネグモの雌は、交尾が10秒以上かかると、自分よりもはるかに小さい雄を食べてしまう。ナガコガネグモの雌雄の同居期間はお盆頃で短く、オスはメスの最終脱皮直後に求愛するが、メスに捕食される場合がよくある。ジョロウグモのオスはメスの半分以下の大きさ。ジョロウグモのメスは目が悪く、巣にかかったものは何でも食べてしまい、交配のために近づいたオスも気づかずに食べてしまう場合がある。

 これらのクモの世界ではメスとオスの役割が遺伝的に決まっていて、同権の実現はできなく、ジェンダーはない。画像はどれもメスである。