原産地はメキシコで、コスモスより標高の低い標高1600m以下の地域に住み分けて自生する。18世紀末にマドリードの植物園に送られ、ヨーロッパに渡来した。日本には大正時代の初めに渡来。コスモスの仲間で、かつ、黄色い花が咲くので、「黄花コスモス」と呼ばれることになった。
コスモスと比べて葉が幅広く、切れ込みが深い。また、コスモスよりも繁殖力が旺盛で、こぼれ種で栽培していると数年後にはコスモスを席巻してしまう。花期は比較的長く、6月から11月にかけて直径3〜5cm程度の黄色やオレンジの花を咲かせる。濃い黄色の花はコスモスとは違った印象を与えるが、最近は画像のように赤色の花もでて、「黄花」とは呼びにくくなっている。
「秋桜」と書いて「コスモス」と読むのは、「百日紅」と書いて「サルスベリ」と読むのとよく似ている（8月1日の記事参照）。昭和52年に山口百恵が歌った「秋桜」という歌謡曲が大ヒットし、さだまさしは曲のタイトル「秋桜」を「コスモス」と読ませ、歌詞の中でも「秋桜」と表記し、「コスモス」と読ませている。
＊最後の画像がコスモスの花
