三つのミズキの花

 ニオイトサミズキ(匂土佐水木)、またはシナミズキ(支那水木)はマンサク科トサミズキ属で、原産地は中国西南部。花期は3月半ば~4月半ば。大型の房咲きの花で花つきがよく花色も濃く、花にはバニラのような香りがあります。

 ヒュウガミズキ(日向水木)もマンサク科トサミズキ属で、花期は3月から4月。本州近畿北部から石川県の山地に生え、別名はヒメミズキ、イヨミズキ(伊予水木)。落葉低木で、一房の花の数が少なく、全体に小さく丸っこい形をしています。湾岸地域では公園や庭に多く植栽されています。

 トサミズキ(土佐水木)もマンサク科トサミズキ属で、原産地は高知県。花期は3月から4月で、葉よりも先に花をつけ、淡い黄色の花に匂いはありません。一房の花数はヒュウガミズキより多く7、8個以上の花が集まっています。トサミズキも湾岸地域ではよく見ることができます。

*上記の三つとよく似た名前の「ハナミズキ」はミズキ科ミズキ属で、ヤマボウシと同じ仲間。ハナミズキヤマボウシも流石にまだ花をつけていません。

ニオイトサミズキ

ヒュウガミズキ

トサミズキ