プリベットの実

 プリベット(privet)は中国やヨーロッパを原産とする常緑低木で、湾岸地域にはあちこちに植えられている。軽やかな印象の葉が密生するため、公園や商業地の植え込みなどに多用される。欧米では生垣として使用されることの最も多い樹種の一つ。

 プリベットは初夏に白い花を咲かせる(画像)。可憐とは言えないが、一面の白い花は見事である。花にはクリに似た精臭がある。オシャレなイメージで流通しているが、ネズミモチやイボタノキの仲間であり、野生的で、生育旺盛である。

 そのプリベットにも緑色の実がついている(画像)。実は冬に黒くなるが、その黒い実はネズミモチの実に似ている(形はネズミモチより球に近い、画像)。プリベットの実の大きさはネズミモチの半分程である。プリベットはネズミモチやイボタノキの仲間であり、実が似ているのもわかる。

*湾岸地域ではネズミモチも多く、プリベットの実と同じように緑色から黒色に変わる。