コミックマーケット102が有明の国際展示場で8月12,13日開かれている。昨日の12日は13万人を越えたらしい。集まる人たちは皆静かで、おとなしく、独特の雰囲気があるのだが、それはコロナ前と少しも変わっていない。
静かな人たちが歩く群れの中に入ると、この中にとてつもない天才がいるのではないかという期待が疼くのである。共に歩く誰かにスポーツでの感動とはまるで異質の陰湿なものを十分に含んだ感動を予感し、望んでしまうのである。それは形にならない、間接的で、明瞭でない、生まれる前の兆しのようなもので、予想や予測でない、賭けや博打を多分に含んだ軟なものでもある。