ナワシロイチゴの実

 ナワシロイチゴ(苗代苺)はバラ科キイチゴ属の這性落葉低木で、枝や萼に棘があります。キイチゴの仲間で、初夏に薄紅~紅紫色の五弁花を咲かせます。花の後に、鮮赤色の宝石のような集合果を成らせます。球状の果実は甘く酸味が強烈なのでジャムなどの加工品にします。「ナワシロイチゴ」は苗代の時期に果実が熟し出すことから名付けられました。別名はサツキイチゴ(皐月苺)、Japanese raspberryとも呼ばれます。

ナワシロイチゴの花は開花しても花弁が開かない。萼片は花弁と同じ5枚で、花期になると、萼片が大きく広がる(画像)。よく見ると花の先はおちょぼ口になっていて、そこから雌しべの柱頭だけが顔を出している(画像)。