ユリの花たち

 あちこちでユリの花が目立つようになってきた。白、黄色、赤などの花が眩しい。どのユリの花も私たちを惹きつけてやまない。私にはユリの同定がとても厄介で、正直なところよくわからない。ユリの原種は北半球に約100種類が分布し、そのうち15種が日本に自生している。ヤマユリ、ササユリ、オトメユリ、テッポウユリなど、どれも美しい。

 ニワシロユリの別名はマドンナリリーで、キリスト教の宗教絵画によく登場してきた。白ユリは聖母マリアの純潔の象徴として描かれてきた(後にテッポウユリ(ニワシロユリ)がマドンナリリーと呼ばれるようになる)。

 ユリの花びらは6枚あるように見えるが、外側にある3枚はがくで、「外花被」と呼ばれる。内側の3枚が本来の花びらで、「内花被」。ユリの花は二つの合作である。その花の中央にはめしべが1本、その周りに雄しべが6本。

*画像の中からマドンナリリーを見つけて下さい。