淡い紫のベロニカ「マダムマルシア(メルシエ)」(Veronica petraea 'Madame Mercier')はゴマノハグサ科クワガタソウ属で、その花が今咲いています。このベロニカはコーカサス地方原産ですが、学名は「岩石の間を好む」という意味で、岩山を覆うように咲くことが窺えます。英語名は Groundcover speedwell で、グランドカバー用であることがわかります。
前のオックスフォードブルーに比べると、マダムマルシアの花の方が小さく、色も紫が入っていることがわかります。既にオックスフォードブルー(Veronica peduncularis)について記し、オオイヌノフグリに花が似ていると述べました。もう一つのベロニカがマダムマルシア(Veronica petraea)で、やはりその花はオオイヌノフグリによく似ています。その花の色は青というより、青紫です。三つの画像を見比べると、実によく似ています。花のサイズもオオイヌノフグリ(Veronica persica)が僅かに小さい程度で、ほぼ同じです。
*既述の「オックスフォードブルー」と、上記の三つの植物の学名に注目