エノキ(榎)はニレ科エノキ属の落葉高木。「榎」という漢字は道の脇の大樹が木陰を作るので、夏の木の意味の和字。秋には直径5-6mmの球形の実をつける。熟すと橙褐色になり、食べることができる。味は甘く、昔は子供のおやつだった(画像)。名前の由来は諸説あるが、秋にできる朱色の実は小鳥や森の生き物に人気が高く、「餌の木」からエノキとなったという説がある。
エノキは生き物たちに人気が高く、ヤマトタマムシ、ゴマダラチョウの食草となり、実はツグミなどの鳥の好物である。天然のエノキタケはエノキの切り株や枯木のほか、コナラやクヌギ、それにヤナギやミズナラなど様々な広葉樹に寄生するキノコで、キノコらしい広い傘とオレンジがかった黄色から茶色い色をしている。