アオイ科の花々

 アオイ科はアオイ目の科のひとつで、従来の分類では約75属、1500種からなる。夏に美しい花をつけるものが多く、観賞用のハイビスカス、ムクゲ、フヨウ、タチアオイなどのほか、食用のオクラ、またワタなど繊維として利用されるものもあり、その用途はとても広い。
 アオギリ、ワタ、イチビ、アブチロンタカサゴフヨウ、タチアオイハマボウ、フヨウ、ハイビスカス、ムクゲ等々(既にイチビ以外は述べてきた)、実に多様なのだが、ほとんどの花は実によく似ている。そして、人はそれらを総じて好きなようである。
 私たちはアオイ科の植物の花を愛でるだけでなく、衣食住にも利用する。これは、彼らが人の貪欲な搾取の犠牲者だと言っていることと同じである。私たちは自らの都合で周りのものを巧みに利用してきた。ものだけでなく風景や景色さえ享受し、動植物を衣食住のために利用してきた。
 こんな風にいじけて考えるのは余裕のない若者のようなのだが、「愛でる」ことのすぐ横に「知る」ことが控え、自然を編集してきたと思うと、人とはつくづく罪作りの生き物のようである。

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ハイビスカス

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イチビ

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オクラの花

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ワタの花