バラの名前

 『薔薇の名前』はウンベルト・エーコが1980年に発表した小説で、映画化もされた。14世紀初頭北イタリアのカトリック修道院を舞台に起きる怪事件の謎をフランシスコ会修道士バスカヴィルのウィリアムとベネディクト会の見習修道士メルクのアドソが解決していく。タイトルが暗示するのは、薔薇(身体)は枯れ果てても、名前(表現や理論)は世に残るということか、あるいは逆に薔薇は実在で、その名前は記号に過ぎないということか。
 バラの名前は他の大抵の植物と違って、固有名詞に近い。注目され、関心の高い園芸品種はみなそうなのだろう。チューリップもそうだし、サラブレッドとなれば固有名詞をもっている。その極めつけはペットで、名前のないペットなど聞いたことがない。
 初夏の陽気で、色んなバラが咲き誇っている。最近は青いバラまであるが、「宴」、「恋心」、「乾杯」、「クイーンエリザベス」と言った名前が踊っている。はてさて、画像のバラの名前が何か気になるが…

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