2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

杏と梅の花

梅、桃、杏(あんず)、そして桜が咲き、春が始まっていますが、画像の花は何かというのが私の些細な疑問。画像を頼りに探っていくと、梅と杏の花の見分けが鍵を握っていることに気づくのです。 杏と梅はどちらもバラ科サクラ属に属する落葉小高木で、実や樹…

ローダンセマム‘アフリカンアイズ’ (Rhodanthemum 'African Eyes')の花

キク科のローダンセマムの仲間は北アフリカに10~15種ある多年草です。高温多湿の日本の夏が苦手なため一年草として扱われることもあります。北アフリカのモロッコやアルジェリアの山脈の岩場などに自生しています。 ローダンセマムの花期は3月~6月。花期に…

ストックの花たち

2月中旬に冬の花としてストックの花を記しました。冬の定番ストックのほとんどはアブラナ科のアラセイトウ属ですが、それもそろそろ終わりに近づいています。ストックは南ヨーロッパ原産で、開花期は冬~春。花には芳香があり、切り花としても広く栽培されて…

ハクモクレンの開花

ハクモクレン(白木蓮)はモクレンの仲間で、文字通り白色の花をつけます。子供の頃はハクモクレンをモクレンと思い込んでいましたが、「木蓮」という名前はハス(蓮)に似た花が咲く木という意味で、ハクモクレンは仏教と強く結びついてきたようです。 白い…

ユキヤナギの花

4、5年前までは3月に入るとユキヤナギ(雪柳)の花の集団があちこちで見られたのだが、それがすっかり少なくなり、小規模な花の集団しか見られなくなった。これは私だけの印象に過ぎないのかも知れないが、集団の美を見る機会が減ると、「ユキヤナギは集合し…

コゴメイヌノフグリの花

コゴメイヌノフグリは「小米犬陰嚢」と書くが、湾岸地域では近縁種のオオイヌノフグリの花があちこちで見られる。イヌノフグリも含め、どれもオオバコ科クワガタソウ属の植物。イヌノフグリはかつて路傍や畑の畦道などで普通に見られたようだが、オオイヌノ…

イリス・レティクラータ

画像はアヤメ科アヤメ属のレティクラータ ハルキス(Iris reticulata 'Halkis')で、ミニアイリスと呼ばれています。耐寒性が非常に強く、3月に優雅な濃青紫色の花を咲かせます。コーカサス山脈周辺のトルコやイラン、イラクそれにロジアに分布しています。 …

ローズマリー・グレビリア

グレビレア・ロスマリニフォリア(Grevillea rosmarinifolia)は一般にローズマリー・グレビリアとして知られています。プロテア科の顕花植物の一種で、オーストラリアの南東部が原産地です。 ローズマリーの葉に似ていますが、香りはありません。それでも、…

ホソエガラシの花

「ホソエガラシ」は「細柄芥子」、英語名は「London Rocket(*)」で、ヨーロッパ南部が原産という一年草(越年草)。見慣れない感じのナノハナ(菜の花)の一つで、アブラナ科カキネガラシ属。帰化雑草として市街地に生えていて、花期は春。荒れ地や道端な…

ワスレナグサとキュウリグサ

2月18日に「キュウリグサの小さな花」としてキュウリグサ(胡瓜草)、ワスレナグサ(勿忘草)について述べました。共にムラサキ科の植物です。キュウリグサの花はとても小さく、ワスレナグサによく似た花をつけます。キュウリグサは史前帰化植物、ワスレナグ…

ネモフィラとオオイヌノフグリ

ムラサキ科ネモフィラ属のブルーインシグニスが一面に咲く光景で有名になったのが国営ひたち海浜公園で、普通はネモフィラと呼ばれています。ネモフィラは4月に開花し、花径2cmほどのサイズで、みはらしの丘一面が青く染まり、インスタ映えする絶景のため、…

サンシュユの花

サンシュユ(山茱萸)はミズキ科の落葉小高木。枯れ木のような枝に先ず花が咲き出すのがサンシュユの特徴で、今年もまた春を告げるように咲き出しました。サンシュユの漢字表記は山のグミを意味する「山茱萸」。「ハルコガネバナ、アキサンゴ、ヤマグミ」と…

ロドレイア ヘンリー ‘レッドファンネル’の花

ロドレイアはマンサク科ロドレイア属の常緑小高木で、春にローズレッドの花をたくさんつけます(画像)。葉は光沢のあるなめらかな革質葉で、花が枝先に集まって咲くことがシャクナゲに似ていることから和名が「シャクナゲモドキ(石楠花擬)」、別名が「ホ…

桜咲く

カンヒザクラ(寒緋桜)はバラ科サクラ属の野生種のサクラです。別名はガンジツザクラ、ヒカンザクラ(緋寒桜)、タイワンザクラ(台湾桜)、ヒザクラ(緋桜)。開花時期は2月末から1か月ほど。今年はカワズザクラに少し遅れて花を開きました。他の桜にさき…

ラナンキュラスの花姿

キンポウゲ科のラナンキュラスは幾重にも重なった、明るい花弁が魅力的な秋植え球根。最近は花の色や形が改良され、香りのよい品種が数多くつくり出されています。今年はその花姿が少なく、少々寂しい気がしています。それでも、見事な色と形に暫し見惚れて…