ネモフィラとオオイヌノフグリ

 ムラサキ科ネモフィラ属のブルーインシグニスが一面に咲く光景で有名になったのが国営ひたち海浜公園で、普通はネモフィラと呼ばれています。ネモフィラは4月に開花し、花径2cmほどのサイズで、みはらしの丘一面が青く染まり、インスタ映えする絶景のため、多くの人が訪れます。

 以前オオイヌノフグリについて記したことがありますが、一見するとネモフィラと似ていなくもありません。ネモフィラは北アメリカ原産の一年草で、和名が瑠璃唐草(るりからくさ)。今の野原にはオオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)が咲き出していますが、何とオオイヌノフグリの別名も「瑠璃唐草」です。いずれが正当な「瑠璃唐草」なのかなどという野暮な疑問は棄て、ネモフィラオオイヌノフグリを共に楽しむのが得策です。確かに、二つの花のサイズは随分と違います(画像)。