2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

アメリカデイゴ

アメリカデイゴ(亜米利加梯梧)はマメ科の落葉高木。和名はカイコウズ(海紅豆)。今あちこちで赤い花をつけ出している。初夏から初秋にかけて真っ赤な花を咲かせるアメリカデイゴは、南アメリカ(ブラジル及び北部アルゼンチン)を原産とする暖地性の花木…

人口問題(3)

経済学は人口をコントロールすることを憚らない。人が意識的に社会組織をつくり、その規模を自ら決め、経営することができることを前提にして経済学ができ上っている。自然科学は自然を客観的に眺め、その一部を操作しようとしたが、経済学も同じように人間…

ゲーデルの不完全性定理を知ったかぶる

ゲーデルの定理は「知ったかぶり」がどのようなものかを腑に落ちる仕方でわかるための格好の例になっている。この定理をわかるには実際に途中を省略せずにコツコツと証明してみることだが、それが意外に厄介で、証明の多くの部分は「できる筈、そうなる筈」…

ノアサガオ

「野朝顔」とは何とも味気ない名前だと言いたくなるのだが、「野菊」も「野ばら」も味のある名前だと思う人は少なくなく、どうして「野朝顔」は味気ないのかよくわからない。アサガオは昔から園芸種で,野の草ではなかったからなのか。 ノアサガオは熱帯から…

人口問題(2)

次の(A)、(B)、(C)の人口に関する説明を読み比べ、何が共通しているか、何が異なっているか考えてみてほしい。それは、人口問題に関して「視点、観点が違う」とはどのようなことなのかから始まり、人口問題の泥沼のような幅の広さ、深さについて改めて…

ハマナス

ハマナスは砂浜に自生すると教えられ、ずっとそう思っていたのだが、このところ河川敷や公園に植えられていて、珍しくない植物になってしまった。園芸種の八重咲のハマナスまである。花が終わり、実が色づき始めている。ハマナス(浜茄子、浜梨)は、バラ科…

複雑なものがわからない、知り尽せないのはなぜか?

複雑なものがなぜ予測できないのか。その理由には次のようなものがあります。1)論理的な不完全性 論理的ルールからから生じるパラドクシィカルな結論。これはゲーデルの不完全性定理からの帰結で、算術を含むどのような公理系にも証明できない事柄(命題)…

紫陽花

梅雨に入り、あちこちでアジサイの花が目立つようになった。人気があるせいか、公園や歩道脇には少々うるさい程にアジサイが咲き誇っている。子供の頃から見慣れているアジサイ、つまりホンアジサイやガクアジサイ(装飾花の分布の違いから、ガクアジサイと…

新潟県の最高峰は?

こんな問いが出されると、山は高ければいいというものではないなどと言う輩も多く、公平に山を評価しようという人にとって、山の高さの評価は意外に定まっていない。山を愛する人たちはどんな基準で山を評価しているかとなれば、それは人によってまちまちで…

トケイソウ

フェンスに蔓が巻きつき、丸い時計の文字盤のようなものが幾つも見える。立ち止まり、目を凝らせば、野生化したトケイソウが繁茂している。トケイソウ(時計草、パッションフラワー、Passion flower)はトケイソウ科トケイソウ属に分類される植物の総称で、…

故郷の川:関川水系と有機水銀

妙高市の小出雲の西側に広がる松山までの田圃は西田圃と呼ばれていた。今は学校町、末広町と呼ばれているようで、十三川の周りは十三川水辺公園になっている。松山から出た十三川は西田圃を横切り、昔のモグサ工場辺りで渋江川に合流している。夏休みには高…

クチナシ(梔子)

梅雨に入り、クチナシの花が咲き出した。クチナシはアカネ科クチナシ属の常緑低木。森の低木として自生するが、近年園芸用として人気が高い。乾燥果実は、生薬、漢方薬の原料となる。実が熟しても裂開しないので「口無し」の名がついた。 花期は6-7月で、葉…

再度、小さな愚行

これまで埋め立てられてきたプラスティックは燃えないどころ、純石油製品ですから、石油や石炭と同等の発熱量を持っています。ですから、プラスチックをサーマルリサイクルすることで大量の熱エネルギーを回収でき、火力発電所で燃焼される原油の代替となる…

ナツツバキ(夏椿)

あちこちのナツツバキが花をつけ出した。今は寺院の庭だけでなく、公園にもよく植えられている。幹がサルスベリに似ていて、そのサルスベリと並んで人気が高い。ナツツバキはツバキ科ナツツバキ属の落葉高木。別名はシャラノキ(娑羅樹)で、宮城県以西に自…

愚行には愚行を

私の昨日のノート「国立公園、観光、綺麗なごみ」では、自ら始末できないものをつくり、その始末ができないことに苦しむ愚行に対して、それを使わないで我慢するという愚行を書いたために、見方によっては昔に戻れという原理主義的な主張と受け取られても仕…

ヒルガオ

ヒルガオ(昼顔)はヒルガオ科の植物で、アサガオと同じく朝開花するが昼になっても花がしぼまないので、この名前がついた。蔓性の多年草で、春から蔓が伸び始め、夏にかけて道ばたなどに繁茂する。 私が住む湾岸部では今あちこちで一斉に薄いピンク色で直径…

国立公園、観光、綺麗なごみ

(1)ごみのある今の生活、ごみのない昔の生活 江東区の有明に引っ越して数年たちますが、すぐ近くに夢の島があり、今では緑あふれる公園に変貌しています。かつてごみの島だったとは思えない風景になり、ごみの山が見事な公園に変わったのです。一方、ごみ…

ガクアジサイ(額紫陽花)

アジサイ(紫陽花)はアジサイ科アジサイ属の落葉低木で、その原種が日本に自生するガクアジサイ。関東地方は昨日梅雨入りしたが、開花時期は梅雨時期と重なる。日当たりが苦手なアジサイは大きく分類して三つに分かれる。ホンアジサイ、ヤマアジサイ、そし…

自然との共生:メモ

「共生」という言葉は耳に心地よく響きます。そのためか、生物学だけでなく、福祉、環境、文化、社会などの幅広い分野でキーワードとして引っ張りだこです。「多文化共生」、「男女共生」、「地域共生」などの熟語があちこちに溢れています。「共生」は文字…

綺麗なごみと観光(2)

(4)綺麗なごみと国立公園、そして観光 日本政府観光局(JNTO)は、海外から日本へ観光客を呼び込むための活動をしている国の機関で、海外からの訪日旅行者(訪日外国人、インバウンド)を誘致する活動を行う独立行政法人。現在は世界14都市に海外事務所を…

野のユリ

「なぜ着物のことで心配するのですか。野のゆりがどうして育つのか、よくわきまえなさい。働きもせず、紡ぎもしません。しかし、わたしはあなたがたに言います。栄華を窮めたソロモンでさえ、このような花の一つほどにも着飾ってはいませんでした。」(マタ…

綺麗なごみと観光(1)

(1)ごみのある今の生活、ごみのない昔の生活 有明に引っ越して数年たつが、すぐ近くに夢の島があり、今では緑あふれる公園に変わっている。ごみの島だったとは思えない変貌ぶりで、僅かな間にごみの山が見事な公園に変わった。一方、ごみを出す私たちの生…

シモツケ ゴールドフレーム

公園や庭に目立つのがシモツケである。シモツケは、日本、中国、朝鮮半島に分布するバラ科シモツケ属の落葉性低木。日本では、北海道から九州にかけての山野に分布し、日当たりの良い場所に自生する。「シモツケ」の名前は、下野国(栃木県)で最初に見つけ…

一輪のガーベラから

一輪のガーベラから…(1) 居間にガーベラの黄色い花が見える。そのガーベラを見て、薔薇より菊に似ているとふと感じたのだが、それが本当かどうか暫くして気になり出した。薔薇と菊という対比は私のような世代には珍しいことではなく、つい大上段に振りかぶ…

脆い自然

自然はどんな理由で脆く、壊れやすいのか。頑丈な岩や山、安定した大海原からなる自然は一見盤石に見えるのだが、何が脆く、壊れやすいのか。最近の気候変動によって天変地異が目立ち、確かに地球の気候は不安定に見える。そして、それは地球温暖化のためだ…

花菖蒲(ハナショウブ)、菖蒲(アヤメ)、燕子花(杜若、カキツバタ)

昨日花菖蒲の江戸紫色の花を載せた。ジャーマンアイリスは嫌いだが、よく似た植物に菖蒲と燕子花がある。これらはよく聞く花の名前なのだが、とても見分けがつきにくい。 花菖蒲は花の種類が多く、紫系統の他に黄色や白、絞り等、実に多彩である。どれも「花…

ガラパゴス諸島、京都、そして妙高

チャールズ・ダーウィンが訪れ、生物進化のデータを収集したことで有名なガラパゴス諸島。1978年に自然遺産第一号に指定されたガラパゴス諸島は、観光地化が進み、外来種の侵入で環境が悪化し、2007年危機遺産に登録された。エクアドル政府の必死の取り組み…

ハナショウブとウナズキヒレアザミ(あるいはウナダレヒレアザミ)

季節が変わる時期を告げるかのような二つの紫色の花が目に飛び込んでくる。ドイツアヤメ(ジャーマンアイリス)は既に花が終わったが、最近あちこちで目立つようになった。どこで見てもドイツアヤメは好きになれないのだが、花菖蒲はそれに比べるとずっと好…

良寛の宗派は禅宗、それとも浄土真宗?

良寛は禅僧なのにその和歌には念仏がよく登場します。 良寛に 辞世あるかと 人問わば 南無阿弥陀仏と 言ふと答えよ 草の庵(いお)に 寝ても覚めても 申すこと 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 何が共通点かと探すなら、禅宗も浄土真宗も経典を丁寧に読みながら、…

トキワヤマボウシ、あるいは常緑ヤマボウシ

常緑ヤマボウシは最近人気が高まっている。ヤマボウシと花は似ているが別物で、文字通り常緑樹である。ヤマボウシは落葉樹だが、一年中葉がついているため常緑ヤマボウシ、あるいはトキワヤマボウシと呼ばれる。花も樹一杯に咲き、開花期間も1か月程度と長…