ヤマトシジミ(大和小灰蝶、大和蜆蝶)はシジミチョウ科のチョウ。前翅長は9-16mmほどの小型で、北海道を除くと、どこでも見られるチョウ。翅の縁にそって二つずつの紋が並ぶ。前翅、後翅ともに翅の中央に小さな「く」の字の形をした模様がある。湾岸地域でもヤマトシジミはよく見られる。
私にはチョウの生活は神秘的で、謎そのもの。「花と蝶」の個々のケースが「互いが互いを進化させる」という共進化(co-evolution)の例なのだと思うと、自然の進化プロセスの妙が浮かび上がってくる。
ところで、貝のヤマトシジミは「大和蜆、大和四時貝」。チョウの「ヤマトシジミ」のヤマトは日本で、シジミは貝のシジミ。翅がシジミ貝に似ていて、日本中に分布していることから命名された。特に、翅を閉じている時の様子がシジミ貝の内側に似ている。
*画像の花はマーガレットコスモス、アップルミント、アオツヅラフジ、オミナエシの順で、最後は交尾中のヤマトシジミ