ヤマトシジミ(大和小灰蝶、大和蜆蝶)はベニシジミと同じようにシジミチョウ科のチョウ。前翅長は9-16mmほどで小型、北海道を除くと、どこでも見られる。翅の表面はやや光沢のある水色で、裏面には灰色地に黒い斑紋が散りばめられている(画像)。
歩道脇の植込みの中のアオツヅラフジ(青葛藤)は元気に蔓を伸ばし出していて、ヤマブドウの蔓と競い合っている。よく見ると、小さな花をたくさんつけていて、既に青い実があちこちに見える。
アオツヅラフジは落葉性の蔓性の木で、雌雄異株。雄花、雌花ともクリーム色~黄緑色の6弁花。アオツヅラフジの実は核果で、秋に6 - 8mmの球状の実ができ、ブドウのように緑色から紫色に熟すが、有毒。熟した実はヤマブドウの実に似ている。
画像のチョウはお馴染のヤマトシジミ。日本には全部で71種のシジミチョウ科のチョウがいるが、その中の代表格。身近に見ることができ、翅を広げても3 cm ほどの小さなチョウ。生き物の世界では、基本的にオスが派手でメスが地味。ヤマトシジミもオスが派手で、メスが地味。ヤマトシジミのオスの翅の表側は青色で、翅のまわりに細い黒の帯がある。メスの翅の表側は黒っぽく青色の範囲はほんの少し。でも、メスもオスも翅の裏側は変わりがない。


