タマスダレ(玉簾)はヒガンバナ科の球根草。別名はレインリリー(雨ユリ)。タマスダレは夏から初秋に1本の花茎に花を一つだけ咲かせる(画像)。タマスダレの花は直径4-5㎝ほどの純白の花で、花弁は6枚、雄しべは黄色い(画像)。
タマスダレはヒガンバナ科の植物なので全体に毒をもつ。鱗茎や葉にリコリンというアルカロイド成分が含まれていて、誤食すると嘔吐、痙攣などを引き起こす。
ところで、彼岸(ひがん)は春分、秋分を中日(ちゅうにち)とし、前後各3日を合わせた各7日間(1年で計14日間)である。彼岸の意味は「河の向こう岸」で、仏教では悟りの世界が彼岸、迷いや煩悩に満ちた私たちの住む世界が此岸(しがん)。では、暦の彼岸と彼岸の意味はどのように結びついているのか。
彼岸はあの世とこの世が1年で最も近づく期間で、それは太陽が真東から真西へ一直線に動くため。彼岸に墓参りに行くのは、あの世とこの世が近づく期間に故人や先祖に会いに行くため。