エトルリア・ハニーサックル(Lonicera etrusca)の花

 ハニーサックルとはスイカズラスイカズラ属のつる性花木を総称する英名で、学名のロニセラでも知られています。「スイカズラ」と言ったほうが通りがよいのですが、日本原産のロニセラ・ジャポニカの和名がスイカズラ

 エトルリアハニーサックルは4 mくらいまで成長するものもあります。また、この植物には独特の香りがあります。学名の「etrusca」は紀元前のイタリアの国「エトルリア」に因みます。地中海の雰囲気を醸し出す植物で、小さな鉢植えもあります。

 

スイカズラ(吸葛、Lonicera japonica)はスイカズラスイカズラ属の常緑つる性木本で、別名はニンドウ(忍冬)やキンギンカ(金銀花)。湾岸地域でもあちこちで見ることができます。花の色は白から黄に変化していき、そのため、一つの枝に白い花と黄色い花が同居することが珍しくありません。このことから中国では「金銀花」と呼ばれます。

*ツキヌキニンドウ(突貫忍冬、Lonicera sempervirens)も半常緑から常緑性のつる植物です。花の外側は紅オレンジ色で、内側は咲き始めが白く、だんだんとオレンジ色がかる黄色に変化します。やがて内側も外側と同じ紅色になります。これはスイカズラの花色が白から黄色へと変化するのと同じです。花序のすぐ下の葉だけ基部が合生して一つの長蛇円形になり、その真ん中を突き抜けるように茎が伸びて花をつけます。そのため、赤い花が葉を突き抜けて咲いているように見えます。

スイカズラ

ツキヌキニンドウ