キョウチクトウの花たち

 キョウチクトウ夾竹桃)はキョウチクトウ科の常緑小高木。花期6~9月で、今あちこちで花をつけています。原産地はインド。和名は葉が細長いところが竹に似ていて、花は桃に似ていることに由来します。キョウチクトウは暑さを好み、花は基部が筒状で、先端が5裂平開し、スクリュー状になります(画像)。

 キョウチクトウは枝、葉、花、果実、種子全てに毒があります。アレキサンダー大王がインド遠征のとき、小隊がインドの河原に生えているキョウチクトウの枝に肉を挿して焼いて食べ、全滅したという逸話は有名です。誤食すると頭痛、嘔吐、下痢、意識障害、幻覚、心臓麻痺を起こし、死に至ることもあります。

 基本種はピンク色の一重咲きで、栽培品では八重咲きが最も多いとのことですが、私が湾岸地域で見る花はピンク色の八重咲き、白花の一重咲きばかりです。