2024-04-13 桜花咲き終えるまで歌と句を花に重ねてひとり愉しむ 西行 願はくは花の下にて春死なむその如月の望月の頃 (願うなら、春に桜の下で死のう。二月(陰暦)の満月の頃がいい。) 在原業平 世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし (世の中に桜がなければ、のどかに春を過ごせるのに。) 馬場あき子 さくら花幾春かけて老いゆかん身に水流の音ひびくなり (桜の花はどれだけの春を重ねて老いてゆくのか。老いた身に、水流の音が響く。) 小林一茶 さくらさくらと唄はれし老木哉 種田山頭火 さくら咲いてなるほど日本の春で 村上鬼城 ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな