イヌタデ(犬蓼)の花

 子供の頃、あちこちに繁茂していたのがタデ科イヌタデ。「蓼食う虫も好き好き」と言われますが、タデは食べると辛味があり、それを好んで食う虫もいるということ。でも、「イヌタデ」は食べても辛くないので「イヌ」がついたようです。別名が「アカマンマ」で、子供のママゴトから出た名前です。

 二枚目の画像に開花した花が僅かにあります。小さい花で、とてもわかりにくいのですが、なかなか美しい花です。花弁のように見えるのはがくで、花弁はなく、花が終わると、がくが閉じて、果実を包みます。既に記したオオイヌタデの花色は白か淡紅色で、確かに花色はイヌタデよりやや白っぽいようです(最後の画像)。

イヌタデに対してタデはマタデ(真蓼)、あるいはホンタデ(本蓼)と呼ばれるが、正式の名前はヤナギタデ(柳蓼)。