これから暫く「…ウツギ」と呼ばれる植物について記してみたいと思います。ウツギと呼ばれる花木はたくさんありますが、幹や枝が空洞になる木を区別なく「…ウツギ(空木)」と呼んでいて、同じ属であるとは限りません。
その最初はオオベニウツギで、園芸種として人気があります。オオベニウツギ(大紅空木)はスイカズラ科タニウツギ属の落葉低木。同じ属のタニウツギは北海道、本州に自生しますが、オオベニウツギは中国原産。高さは3メートルほどまでで、その雰囲気は日本原産のタニウツギに似ています。花色は白から赤紫まで様々で、タニウツギより派手で、賑やかです。
オオベニウツギは品種も多く、花色も濃紅色だけでなく、ピンクから白に花色が変化する品種や葉に斑が入るものもあり、公園や庭木でよく使われています。花は4月から8月頃まで咲き、湾岸地域でも既に咲いています。