オタフクナンテンの赤い葉

 湾岸地域を歩いていると必ず見てしまうのがこのオタフクナンテンで、今はその赤い葉が目立っている。上を見ても下を見ても赤い色があると、少々食傷気味になるのだが、なんとも贅沢な不満である。

 オタフクナンテンナンテンの園芸品種で、江戸時代に生まれた。背が高くならない「矮性」の品種で、扱いやすいことや赤い葉が美しいため、カラーリーフとして公園やショッピングモールで幅広く利用されていて、その一例が湾岸地域という訳である。

 狭いスペースでも楽しめるため、ナンテンの代用品として一般家庭での人気も高い。ただしナンテンと異なって花は咲きにくく、実もなりにくい。実際、私も花や実は見たことがない。年中同じで、代わり映えしないのも贅沢な不満か。