シナアブラギリの実

 シナアブラギリ(支那油桐)はトウダイグサ科アブラギリ属の落葉高木。中国原産で、アブラギリほど多くはなく、野生化している。高さは10~12m、樹皮は灰褐色でなめらか、枝は太くて無毛、はじめ緑色で、のちに暗褐色になる。

 実は堅果で、直径3~4.5cmの球形で溝はなく、先端が急にとがり、10~11月に熟すが、裂開しない(画像)。中には種子が4~5個入る。

 種子から得られる油は「桐油」として広く利用される。優良な乾性油で、現在でも中国から輸入され、塗料など広汎に利用されている。

 画像はまだ青々しい実、11月の色づいた実である。