歩道の植栽、街路樹としてよく使われるのがヤブツバキ。ヤブツバキは冬に花をつけるのだが、見ると若い実がたくさんついている。この実の中に椿油の種があると思うと妙な気持になる。
ヤブツバキは太平洋側に分布し、日本海側には亜種のユキツバキが分布する。高さは10~15mにもなる。ヨーロッパに伝わり、18世紀末頃より、常緑の樹としてもてはやされ、園芸品種が多数作られている。アレキサンドル・デュマ・フィスの小説「椿姫」(La Dame aux camelias、1848)は有名である。
実は3~5cmの球形で、熟すと破れ、暗褐色の種子を2~3個出す。写真はまだ若く、厚い果皮も茶褐色に変わる。