ハナシュクシャ(花縮砂)の花

 ハナシュクシャはショウガ科ハナシュクシャ属、別名がジンジャー、ジンジャーリリー、ホワイトジンジャーなど。インド原産で、日本には江戸時代に渡来。キューバニカラグアの国花にもなっている。

 ハナシュクシャは背の高さが1~2mにもなる多年草。茎のように見える部分は、葉鞘が重なり合った偽茎。葉の間から花茎を伸ばし、長さ15~30cmの穂状花序に多数の花をつける。花は白色で、花弁のように発達した3個の仮雄ずいの一つが唇弁状になり、浅く裂ける(画像)。花には芳香があり、香水にも使われる。

*ジンジャーというと生姜(ショウガ科ショウガ属)と間違えられるが、ハナシュクシャは生姜とは別種。

**ハナシュクシャは「日本的な花か」と問われると、私はわからなくなる。ハスとスイレンは「いずれが日本的か」と問われても、やはり明確な答えはしにくい。サクラは文句なく「日本的」なものかも知れないが、ひょっとすると、「日本的」なものは日本語以外にはないのかも知れない。