オトメツバキの花

 ピンクの八重の椿として有名なのが「乙女椿」。ピンク色の花びらを重ねた八重咲きの中輪で、花びらは円頭形で、整然としている。整った花容はどこにあっても見間違えることがない。ほかの椿と違って、黄色い雄しべが見えないのが特徴。江戸時代、他藩に出回らないように門外不出とされ、「お止め椿」と呼ばれていたが、それが転じて「乙女椿」になったらしい。

 オトメツバキはユキツバキ系の品種で、江戸時代から栽培されている。学名はCamellia japonica ‘Otome’で、属名の Camellia はイエズス会の宣教師G. J. Kamellの名からきている。品種名 ‘Otome’は「乙女」である。

f:id:huukyou:20220202052547j:plain

f:id:huukyou:20220202052606j:plain