江東区にある亀戸天神社は菅原道真を祀り、学問の神様として親しまれている。藤と梅の名所で知られ、歌川広重の『名所江戸百景』にも描かれている(「亀戸天神境内」、藤と女橋が題材)。また、亀戸には梅屋敷もあり、梅と縁が深い(「亀戸梅屋敷」はゴッホが模写するほどの傑作)。
亀戸天神の境内には梅が300本以上植えられていて、梅祭りは例年2月第2日曜日から3月第2日曜日まで行われる。
亀戸天神の心字池(しんじいけ)には「男橋」、「平橋」、「女橋」という三つの橋が架かっている。それぞれ人生の「過去」、「現在」、「未来」を象徴していて、それらを渡って、神前に向かうようになっている。男橋は大鳥居を過ぎると最初にある橋。画像の広重の絵は女橋を描いたものである。