ボケの実

 ボケ(木瓜)は、バラ科ボケ属の落葉低木で、赤やピンク、そして白の花は私が好きな花の一つ。実が瓜に似ていて、木になる瓜で木瓜と呼ばれ、「ぼけ」に転訛したとも言われる。ボケ属は日本原産のクサボケ、中国のマボケ、そしてボケの三種からなる。多くの園芸品種が出回り、人気が高く、そのためあちこちでお目にかかる。
 ボケの花は小さく可愛い印象なのだが、実の方はかなり大きく、実の柄が極端に短く、枝に直接ぴったりとくっついているようで、他の実とは随分違う。私にはその姿が妙に滑稽に見える。夏になるとカリンと同じような実をつける。長さは10㎝ほどで形はいびつだが、良い香りがするため、主に果実酒(ボケ酒)を作るのに使われる。

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