ジンチョウゲの花

 ジンチョウゲ沈丁花)の原産地は中国南部で、室町時代にはすでに日本でも栽培されていたらしい。クチナシキンモクセイと共に「三大香木」あるいは「三大芳香花」とされている。ジンチョウゲは雌雄異株だが、日本にある木はほとんどが雄株。開花時期は2月末~3月末頃。湾岸地域でも既に咲き始めている。

 花芽は、前年の秋にはできているが、実際に咲き出すまでに寒い中、3ヶ月以上を花芽のまま過ごす。ジンチョウゲは外側がピンクで内側は白いが、外側、内側ともに白い種類はシロバナジンチョウゲと呼ばれる(画像は両方のジンチョウゲで、私が知る限り、シロバナの開花の方が遅い)。

 香りは「沈香(じんこう)」に似ていて、葉の形が「丁子」という植物に似ているところから、「沈丁花」になった。遠くにいても匂ってくる。香りで思い出すのは秋のキンモクセイだが、キンモクセイと同じようによく香る。

*香りは「沈香(じんこう)」に似ていて、葉の形が「丁子」に似ているところから、「沈丁花」になった。その香りは遠くにいても匂ってくる。名前の示すとおり沈香と丁字の香を併せもち、その鮮やかな匂いで 春の到来を告げる。

 沈丁花 丁子沈香 競い合う