サンシュユの赤い実

 10月に入り、サンシュユ(山茱萸)の実が色づき始めた。サンシュユはミズキ科の落葉小高木。春に枯れ木のような枝に先ず花が咲き出すのがサンシュユ。花と実はハルコガネバナ、アキサンゴとも呼ばれ、春の黄色の花と秋の赤い実が特徴になっている(以前の画像)。

 サンシュユは中国と朝鮮半島が原産で、享保年間(1720年頃)に薬用樹として日本へ渡来。ウメやマンサクなどとともに春一番に開花し、小さな花が20から30輪ほど集まって咲く。サンシュユの秋に熟す赤い実にはビタミンCが豊富に含まれ、現在でも健康食品や果実酒として利用されている。

 サンシュユの実は大きく、色も立派で、見応えがある。赤く熟した実の画像は以前のもので、今年はまだほんのり色づいた程度である。