アキグミの花

 子供の頃、裏庭のアキグミ(秋茱萸)を何度か食べたのだが、美味しいと思ったことは一度もなかった。そんなアキグミはグミ科グミ属の落葉低木。果実は食用となり、果実酒などに使われる。春に花が咲き、果実は秋に熟す。その花が満開である。アキグミの花には花弁がなく、萼が花の形になっている(画像)。

 日本にはナツグミ、アキグミ、ナワシログミ、ツルグミなど十数種がある。グミは白色の星状毛や鱗片が枝・葉・花・果実などにあるのが特徴で、そのため葉の裏は白銀色で光沢がある。木場公園にある大きなアキグミの木は白銀色の葉を見事に示していて、異彩を放っている。グミの仲間は根に共生菌類を持ち、空中窒素を固定する能力があり、荒れ地でも生育できる。

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